地理総合には、都市計画やまちづくりの視点からも大きな期待がよせられています。日本都市計画学会は、とくに「生活圏の調査と地域の展望」に関係する計画的な見方や思考を涵養する地理教材を開発し、学会のHP上で配布しています。計画的な目線からの地理的な見方・考え方、地図・GISの活用、アクティブラーニングのための素材としての活用が期待されます。
https://www.cpij.or.jp/com/geo/casestudies.html
以下は、都市計画学会のHPからの抜粋です。
「本モデル授業集は、1年間を通じて行われるであろう地理総合授業の中で、「生活圏の調査と地域の展望」について、1回の授業を50分とし、全10回(500分程度)で実施することを想定して、授業を進めるためのモデルとなるように作成しました。実際には、このような学習時間をとることができない場合も多いと考えられるため、上記回数や時間数はあくまで目安とし、1回ずつ差し替えたり減らしたりもできるような形で使って頂けるように検討しました。モデル授業集は基礎編とテーマ編の2つにわかれています。基礎編では、「生活圏の調査と地域の展望」の授業を進めるにあたって、都市計画の分野から基本的に学んでもらいたいと思う内容をひと通り教材として準備しました。地域の読み解きから課題解決に至る「計画的思考」を身に着けるための基礎的な項目をまとめたモデル授業集です。テーマ編では、地域特性(都心部、市街地部、郊外部、中山間部等)や地域課題(高齢化、空き家空き地、災害復興、交通安全など)、授業目標(課題発見重視型、課題解決重視型)などに応じたテーマ別のモデル授業案を用意して、地域、学校、担当教師などのそれぞれの状況に応じて使って頂きやすい教材を作成しました。基礎編とテーマ編はその中のいくつかを取り出して、カスタマイズしながら授業を組み立てて頂くこともできるようになっています。」
また、この教材は同学会の高等教育支援WG(Working Group) の活動の1つと位置付けられています。
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