2023年4月号マガジン原稿 碓井照子 2023年3月30日
碓井照子
Wordpressのシステム障害につづくメンテナンス作業で、2月から3月下旬まで教材素材がダウンロードできない状態が続き、皆様にご迷惑をおかけいたしました。誠に申し訳ございません。3月28日より公開いたしております。
目次一覧は、4月に所属が変更される先生方がおられますので、その確認作業をしております。古い目次でも教材素材は、ダウンロード可能です。
教材素材集作成は、2017年の日本学術会議の提言「持続可能な社会づくりに向けた地理教育の充実」で、3番目に示した以下の提言内容がベースになっております。
―2017年日本学術会議提言の3番目―
(3) 「持続可能な社会づくり」に向けた地理教育を支えるための体制整備(提言の本文引用)
「地理総合」等に関する教員研修の充実に加え、教員養成において自然と人間のかか
わりを学際的・俯瞰的視点から深く理解した教員の育成が重要である。そのためには自
然地理学と人文地理学を共に学び、文理融合の総合性を身につけなければならない。
2016年の改正教育職員免許法のもと、教職課程を設置する大学は、自然地理学、人文地
理学、地誌学に加えて地図/GISや地域調査を教科及び指導法に関する科目として教員を
配置し、アクティブ・ラーニングに関する指導も強化する必要がある。高等学校におい
て地理の専門性を有する教員を確保すべきである。研究者は研究成果を学校教育の教材
素材として提供し学術団体はこの活動を支援すべきである。」
この2017年の「持続可能な社会づくりに向けた地理教育」の提言の3には、研究者の社会貢献活動として研究成果の学校教育への提供を明示しており、それゆえ、当時の地理教育分科会(略称)メンバーが2017年から教材素材の作成に取りかかりました。 サーバーの立ち上げからホームページ作成作業などは、超多忙な現役の先生方に依頼するのはさけ、定年で比較的時間の融通がつきGIS研究でパソコンに慣れている私が担当することにしました。ホームページを最初から構築することには慣れていなかったのですが、当時の地理教育分科会委員長としての決断でした。しかし、Wordpressに不慣れなため、ホームページ作成に月日を要し、また、地理教育分科会のメンバーには、地理学研究や地理教育の第一線で活躍されている先生方が多く、超多忙な日々の中で、ボランテイア活動として教材素材を作成することは、負担になったと思います。それゆえ、未だ作成中の先生方もおられます。
ホームページが完成し、試験公開ができましたのが2021年10月でしたが、すべての教材素材が作成されていたわけではありません。地理総合が実施される2022年4月には完全公開をいたしましたが、順次、教材素材を追加しております。2017年から2021年ごろまでに作成された多くの教材素材は、内容的にも修正・追記が必要な段階にきており、2023年度中に修正・追記を抜本的に行います。まずは、2023年最初の作業として教材素材の参照URLの確認作業は、2023年1月から2月にかけて行いました。
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