地理教育フォーラム

2023年12月号 vol.42

12/15(金)13:00~17:30オンライン配信あり 食文化教育フォーラム in 庄内 ~ESD/SDGsの視点から考える食文化~

2023年12月01日 11:00 by daichizu
2023年12月01日 11:00 by daichizu
山形県鶴岡市で日本ESD学会の研究会があります。
オンライン配信もあります。
 

食文化教育フォーラム in 庄内 ~ESD/SDGsの視点から考える食文化~」

主催:日本ESD学会 「食文化教育フォーラム in 庄内」実行委員会

共催:宮城教育大学ESD/ユネスコスクール・東北コンソーシアム

後援:鶴岡市教育委員会、鶴岡食文化創造都市推進協議会、酒田ユネスコ協会、仙台ユネスコ協会、山形大学農学部、東北地方ESD活動支援センター、他

【趣旨】

世界の人口増加や気候変動による食糧生産の危機、それに伴う貧困という大きな課題に直面しようとしています。また、「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されて10年が過ぎ、国立科学博物館でも「和食」をテーマに特別展(和食展 開催期間 10月28日~来年2月25日まで)が開催予定です。この機会に、地域の自然環境を活かしながら農業を、そして食文化を持続してきた地域の知恵を通して、持続可能な社会を考えたいと思います。

開催地である鶴岡市のある庄内地方は、古くから固有の農作物を栽培し、系統保存を行い、伝統的な食文化を持つことから、ユネスコ創造都市ネットワークの「食文化」の指定を受けた地域であるとともに、寺子屋時代からはじまった学校給食の発祥の地でもあります。

日本ESD学会は、ユネスコのネットワークを活かしながら、ESDの質の向上とSDGsの達成に向けて、学校教育を中心とした研究会を開催します。

【開催日時】令和5年12月15日(金) 13:00~17:30

会場】  鶴岡市 マリカ市民ホール(〒997-0015山形県鶴岡市末広町3-1

【対象】  教員、学生、一般市民

【参加申し込み】 追って発表いたします。

※オンラインによる配信も行う予定です。

【参加費】 無料

【プログラム】

12:30 受付

13:00 開会行事

I. 基調講演 13:10~14:10  鶴岡地域の在来農作物の維持について」(仮)

山形大学農学部教授 江頭宏昌氏

II. 実践校の発表(発表順未定)  

(1)14:15~14:30 「内島きゅうりなど在来作物の栽培などに係る実践発表」

 鶴岡市立斎小学校   三浦皆人氏・渡曾 奏氏

(2)14:30~14:45 「防災と食教育(仮)」        宮城県多賀城高等学校 (未定)

(3)14:45~15:00 「新しい藻場造成法の研究」

  山形県立加茂水産高等学校  阿部清輝氏・富樫琉永氏 

(4)15:00~15:15 「小さなタネがつなぐ地域と子どもたち」

 鶴岡市 小堅保育園  池田絵里香氏

≪休憩≫

(5)15:25~15:40 「和食講座〜ユネスコスクールとの連携を通して」(仮)

 白石ユネスコ協会    佐々木隆行氏

(6)15:40~15:55 『気仙沼のスローフードに向き合う「海と生きる探究活動」の取組』(仮)

 気仙沼市立鹿折小学校 教諭 内海千秋氏

(7)15:55~16:10 「星めぐりの白菜物語」

 ~地域の食文化を活用した食の学び活動と内発的地域振興~(仮)                     

 仙台大学附属明成高校   (未定)

(8)16:10~16:25 臼杵の豊かな食文化を活かした学校教育について(仮)

 臼杵市教育委員会 学校教育課 指導主事 玉ノ井智則氏

Ⅲ.フォーラムディスカッション  16:30~17:30 

基調講演および発表校の実践を踏まえて、ESD/SDGsの視点から食文化をどう教育に取り入れるかについて総合的に検討する。                     


【メッセージ(見上一幸)】

ESDの推進の上で地域にはさまざまな教育資源があります。ユネスコ創造都市ネットワーク(UCCN:the UNESCO Creative Cities Network)もその一つで、経済的、社会的、文化的、環境的な側面から、創造性を重視する世界的な都市間のネットワークです。国内では山形県鶴岡市と大分県臼杵市が「食文化」で認定されており、豊かな食文化の伝統があります。本研究会開催地の鶴岡市には、「行事食・伝統食」が数多く継承され、風土に息づいた精神文化と結びついた独自の食文化が色濃く残っており、農家が数百年にわたり「種」を守り継いできた「在来作物」は多数確認されております。また、鶴岡市は学校給食発祥の地でもあります。

このような地域の文化を学校教育に活かすために、日本ESD学会は鶴岡市を会場に12月15日に研究会を開催します。ユネスコのネットワークである創造都市ネットワーク、ユネスコスクールネットワーク、各地のユネスコ協会等のネットワークを、学校教育にどのように活用するかについても考える良い機会になると考えます。鶴岡市のご協力をいただき、会場への参加も、オンラインでの参加も可能ですので、どうぞお気軽にご参加ください。

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