~ 2022年6月7日(火)
国立民族学博物館 本館企画展示場
https://www.minpaku.ac.jp/ai1ec_event/29785
展示概要
焼畑は人類の歴史とともに長い伝統を持ち、現在でも熱帯地域では欠かせない生業基盤のひとつになっている。しかし東南アジアなどでは森林破壊の原因のひとつと見られ負のイメージが強い。
一方で焼畑は、アワ、ヒエ、バナナ、サトイモ、アズキ、ソバ、カブなどが栽培されて、収穫後は畑地を森にもどす再生型の農耕であり、その間には狩猟や採集がおこなわれる。このため今日の日本では自然に優しい持続型農法として注目されている。
本展では、佐々木高明が熊本県五木(いつき)村で撮影した焼畑の写真や現地で使用されてきた道具をはじめとして、日本や世界の焼畑がどの地域でどのような環境のもとおこなわれてきたのか、各地域の焼畑の特徴はなにかを紹介する。また、五木村を中心とした世界の焼畑をとおして、人間と自然との共生のありかたについて考えてみる。
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